チャンピオンズカップ 展望
【展開予想】 ミドル~ハイペース
逃げ馬不在のジャパンカップと打って変わって、今週は逃げ、先行馬が揃いそれはそれで展開予想が難しい。
絶好枠を引き当てたカジノフォンテンがまず飛び出していく。問題はこの後。ダノンファラオは逃げを打ちたいところだが、14番枠からのスタートでどこまで主張していくのか。強引にハナを奪いに行くなら必然的にペースは上がる。
ソダシの出方にも注目。初ダートであるため砂を被らず気持ち良く走らせたいのが本音。ただ1枠1番、さらに隣にカジノが入り、逃げるor馬群の二択を迫られた。逃げを選択した場合は乱ペースの可能性も孕む。
サンライズホープ、アナザートゥルース、スタートを決めればインティも先頭集団を形成する。その後にテーオーケインズやオーヴェルニュといった人気どころ。チュウワウィザードはこの枠なら一列下げての競馬。カフェファラオは昨年と同じポジションから進めていく。
【予想】
◎⑬チュウワウィザード
○⑯カフェファラオ
▲⑤エアスピネル
△⑥テーオーケインズ
△⑨オーヴェルニュ
△⑮メイショウハリオ
◎⑬チュウワウィザード
一発目にも関わらず、何の面白味もない本命で申し訳ない。
評価点としてはまず実績。昨年の覇者であり、今春のドバイワールドCでも2着に健闘した。大敗した6月の帝王賞だが、これはその後に判明した骨折の影響があっただろう。休養後に一戦叩いたことで更なる上積みが見込める。
展開面も有利に働く。一昨年は後方から脚を伸ばすも僅かに届かず4着に終わったが、前が流れる今回は多少後ろのポジションであっても充分射程圏内。沈み行く先行馬を尻目に、史上2頭目の連覇達成を果たす。
○⑯カフェファラオ
一番悩んだ。チャンピオンズCでは試練である8枠も、この馬にとって揉まれない外枠は間違いなくプラス。これを天秤にかけて至った結論は「ルメールなら8枠ぐらいどうにかする」。ルメールを自動的に買え!は真理。
気になる点もある。意外とキレる脚が無いこと。同じ堀厩舎だからかもしれないがサリオスと印象が被る。中団から鮮やかに差し切るイメージは正直湧かない。今回は新たにブリンカーを装着するそう。あ、サリオスも先日のマイルCSで同じことしてましたね…
▲⑤エアスピネル
距離不安が囁かれた昨年はそれでも上がり2位をマーク。枠番を活かして内で脚を溜められればチャンスはある。毎度毎度直線の勝負どころで詰まっている気がするが、そこは世界の名手ライアン・ムーアなら絶対大丈夫!
と考えていたがまさか…。この乗り替わりはめちゃくちゃ痛い。
△⑥テーオーケインズ
実力を疑ってのこの印。確かに帝王賞のパフォーマンスは素晴らしかったが、ハイペース&重馬場という特殊なレースであったことを忘れてはいけない。前走では結局オメガ、チュウワに先着を許し、実力的にはこんなものでは?と考えている。ただ枠は完璧なので紐には入れたい。
△⑨オーヴェルニュ
抜群のコース相性を見せる中京巧者はとりあえず抑えておきたい。プレッシャーから解放された福永が、今週も消えない一筋の思い出を残す。
△⑮メイショウハリオ
実は枠順確定前までは対抗にしようとしていた。が、ちょっと枠が悪すぎる。大外ぶん回しで届くとも思えないので、どん詰まり覚悟で内を突いてもらいたい。一発期待。
消①ソダシ
血統面、走法からダート適性の高さは窺えるものの、初ダートで古馬の一線級相手は厳しいのではないか。精神的にまだ幼く、競馬に行ってみないと分からないところも不安点。
臨戦過程も、使うとこないから試しに走らせるか、感が拭えない。今回は消し。
とはいえ、我々の常識を尽く破り捨ててきたのがソダシという馬。いきなり古馬を圧倒しても驚かない。
消②カジノフォンテン
中京コース、デムーロに乗り替わりはプラスに働く。ただこの馬が真価を発揮するのは楽逃げ出来た時で、番手では持ち味半減。競合他社が多い今回は厳しい戦いが予想される。
浪漫はあるんだけどね。
ざっとこんな感じで! 予想の軸はハイペース差し決着なので、ダノンが絡みに行かなかった時点で終わります。武史、前ポツンしたいよな? では皆様、ご武運を!